内集団びいき
心理学における「内集団びいき」とは?
内集団びいき(ingroup bias)とは、自分が所属する集団(内集団)のメンバーに対して、外集団のメンバーよりも好意的・協力的に行動する傾向のことを指します。
内集団びきは、人間が持つ自然な心理傾向の一つであり、様々な場面で観察されます。例えば、スポーツチームのファンは、自分のチームの選手を贔屓したり、会社の社員は、同僚を助けたりする傾向があります。
内集団びきの原因としては、以下のようなものが考えられます。
社会的アイデンティティ: 自分が所属する集団への帰属意識が強くなり、その集団に誇りや愛着を感じるようになる。
社会的比較: 自分の所属する集団を他の集団と比較し、優越感を得ようとする。
報酬期待: 内集団のメンバーに協力することで、自分も利益を得られると期待する。
内集団びきは、集団間の対立や差別を引き起こす可能性があるという問題点もあります。しかし、内集団びきは、集団の結束力を高め、協力的な行動を促進するというメリットもあります。
参考URL
https://www.jumonji-u.ac.jp/sscs/ikeda/cognitive_bias/cate_s/s_08.html
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=61805?site=nli
https://makitani.net/shimauma/in-group-favoritism
その他
内集団びきは、人間にとって普遍的な心理傾向ですが、その強さは個人や状況によって異なります。内集団びきの影響を受けやすい人は、自分の偏見や差別意識に気をつけることが大切です。