キャッテルの16特性因子論
心理学における「キャッテルの16特性因子論」とは?
キャッテルの16特性因子論は、アメリカの心理学者レイモンド・キャッテルによって提唱された、人間の性格を16の特性で分類する理論です。
キャッテルは、因子分析という統計手法を用いて、数千人の回答データを分析しました。
その結果、16個の独立した性格特性を発見しました。
16の性格特性は以下の通りです。
A:温順性 (Affection
B:知性 (Intelligence
C:情緒安定性 (Emotional Stability
D:従順性 (Dominance
E:活発性 (Extraversion
F:責任感 (Conscientiousness
G:用心深さ (Suspicion
H:柔軟性 (Tough-mindedness
I:感性 (Sensitivity
J:想像力 (Imagination
K:社交性 (Socialization
L:反抗性 (Nonconformity
M:冒険心 (Adventurousness
N:堅実さ (Hardheadedness
O:几帳面さ (Perfectionism
Q1:不安定性 (Anxiety
Q2:独立性 (Reserve
Q3:うつ傾向 (Depression
Q4:緊張感 (Tension
キャッテルは、これらの16の性格特性を一次因子と呼び、さらに二次因子と呼ばれる5つの上位概念に分類しました。
5つの二次因子は以下の通りです。
第一因子:高位因子 (High-order factor
第二因子:超性格 (Super ego
第三因子:自我 (Ego
第四因子:超イド (Superego
第五因子:イド (Id
キャッテルの16特性因子論は、性格を定量化し、客観的に測定することを可能にした画期的な理論です。
この理論は、臨床心理学や教育心理学、人事など、様々な分野で広く活用されています。
参考URL
心理学用語集: パーソナリティの特性論
https://psychologist.x0.com/terms/154.html
【パーソナリティ理論】類型論と特性論を区別せよ - カリスマ社会福祉士
https://sw.self-sufficiency.jp/personality/
レイモンド・キャッテル「流動性知能と結晶性知能」「性格特性論と16パーソナリティ因子質問紙」
https://s-counseling.com/raymond-cattell/
その他
キャッテルの16特性因子論は、心理学だけでなく、生物学や社会学など、様々な学問分野で研究されています。
キャッテルの16特性因子論を理解することは、自分自身や周りの人をより深く理解し、より良い人間関係を築く上で役立ちます。