アイゼンクの人格モデル
心理学における「アイゼンクの人格モデル」とは?
アイゼンクの人格モデルは、ドイツ生まれのイギリスの心理学者ハンス・アイゼンクによって提唱された性格理論です。
アイゼンクは、神経症と精神病の研究から、人間の性格を2つの基本的な次元で構成されると考えました。
2つの基本的な次元は以下の通りです。
内向性 vs. 外向性
神経症傾向 vs. 安定性
内向性 vs. 外向性は、刺激に対する反応性の違いを表します。
内向性の人は、刺激に対して反応性が低く、内的な世界に関心を向ける傾向があります。
外向性の人は、刺激に対して反応性が高く、外的な世界に関心を向ける傾向があります。
神経症傾向 vs. 安定性は、感情的な安定性の違いを表します。
神経症傾向の高い人は、不安や心配を感じやすく、感情的にコントロールを失いやすい傾向があります。
安定性の高い人は、感情的に安定しており、ストレスに対処しやすい傾向があります。
アイゼンクは、個人の性格は、この2つの次元の組み合わせによって決定されると考えました。
アイゼンクの人格モデルに基づいて開発された性格検査としては、EPQ(Eysenck Personality Questionnaire)があります。
EPQは、世界中で広く使用されている性格検査の一つであり、教育、人事、臨床など、様々な分野で活用されています。
アイゼンクの人格モデルは、生物学的な基盤に基づいているという点が特徴です。
アイゼンクは、性格は脳の機能によって決定されると考え、神経症や精神病との関連性についても研究しました。
参考URL
アイゼンクの特性論(4層構造モデル) | ITカウンセリングLab
https://it-counselor.net/psychology-terms/eysenck-trait-theory
ハンス・J・アイゼンク「アイゼンクの人格モデル」「天才と狂気」
https://s-counseling.com/hans-jurgen-eysenck/
【性格診断テスト】EPQとは?アイゼンクの性格理論に基づいた性格検査