心理学用語

準拠集団(じゅんきょしゅうだん)とは、個人の行動や態度に影響を与える集団のこと。個人が、自身の価値観、信念、態度、行動などを判断する際の基準となる集団である。準拠集団は、個人の社会的地位、年齢、職業、趣味、宗教などによって異なり、個人が所属する集団とは限らない。

準拠集団には、直接的な影響を与える集団と間接的な影響を与える集団がある。直接的な影響を与える集団とは、個人が実際に所属している集団であり、家族、友人、同僚、学校のクラス、職場の部署などが挙げられる。間接的な影響を与える集団とは、個人が実際には所属していないが、憧れや目標としている集団であり、芸能人、スポーツ選手、政治家、有名企業などが挙げられる。

準拠集団は、個人の行動や態度に大きな影響を与える。例えば、個人が所属している会社の準拠集団が、休日にはゴルフをする集団であれば、個人もゴルフを習い始めることがある。また、個人が憧れている芸能人が、高級ブランドの服を着ているのを見たら、個人もそのブランドの服を買いたくなることがある。

準拠集団は、個人の価値観や信念を形成する上で重要な役割を果たす。例えば、個人が所属している宗教団体の準拠集団が、禁酒を推奨している場合、個人も禁酒をするようになることがある。また、個人が憧れている政治家の準拠集団が、社会正義を重視している場合、個人も社会正義を重視するようになることがある。

準拠集団は、個人の行動や態度、価値観や信念を形成する上で重要な役割を果たす。準拠集団を理解することで、個人の行動や態度をよりよく理解できるようになる。

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