マシュマロテスト
心理学における「マシュマロテスト」とは?
マシュマロテストは、1960年代後半から1970年代前半にかけて、スタンフォード大学の心理学者であるウォルター・ミシェルによって始められた一連の実験です。この実験は、子ども時代の自制心と、将来の社会的成果の関連性を調査することを目的としていました。
実験では、4歳から6歳の子どもたちを1人ずつ部屋に招き入れ、机の上に1個のマシュマロを置きました。実験者は子どもたちに、「ちょっと用があるから、部屋を出る。戻ってくるまで15分間、このマシュマロを我慢して食べなければ、もう1個あげる。もし、我慢できずに食べてしまったら、2個目はなしだよ。」と言って部屋を出ていきました。子どもたちの行動は、隠しカメラで記録されました。
結果、約1/3の子どもたちが、2個目のマシュマロを手に入れるために我慢することができました。その後、10年後と14年後に追跡調査が行われたところ、我慢することができた子どもたちは、我慢できなかった子どもたちよりも、学業成績やSATの点数、社会的地位などが高かったことが明らかになりました。
マシュマロテストは、自制心が将来の成功に重要であることを示唆する興味深い実験です。しかし、この実験は、いくつかの批判も受けています。例えば、実験の対象が白人の中流階級の子どもたちに限られていることや、15分という短い時間で自制心を測定することの妥当性が疑問視されていることなどです。
マシュマロテストについて、より詳しく知りたい方は、以下の参考URLを参照してください。
参考URL
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9E%E3%83%AD%E5%AE%9F%E9%A8%93