心理学用語

反動形成とは、無意識に抑圧された欲求や衝動が、それとは正反対の行動や態度に表れる心理的防衛機制です。例えば、好きな人に嫌われたくないという思いから、その人を避けるようにしたり、冷たくしたりすることがあります。これは、好きな人に嫌われたらどうしようという不安を抑えるために、その逆の行動をとることで自分を守ろうとしているのです。

反動形成は、幼児期によく見られる現象です。例えば、トイレトレーニングがうまくできない子どもは、トイレに行きたくても我慢してしまうことがあります。これは、トイレに行きたくても、汚い物に触れるのが嫌だからという理由で、トイレに行きたくても我慢してしまうのです。

反動形成は、大人になっても見られる現象です。例えば、仕事で失敗した人は、次の仕事では失敗したくないという思いから、必要以上に努力してしまうことがあります。これは、失敗したくないという不安を抑えるために、その逆の行動をとることで自分を守ろうとしているのです。

反動形成は、時には適応的な役割を果たすこともあります。例えば、子どもがトイレトレーニングをうまくできるためには、反動形成が役立ちます。しかし、反動形成が過度になると、問題行動につながることもあります。例えば、好きな人に嫌われたくないという思いから、その人を避けるようにしたり、冷たくしたりするあまり、人間関係に支障をきたすことがあります。

反動形成は、無意識に行われるため、自分で気づかないことが多いです。しかし、反動形成が自分の行動に影響を与えている可能性がある場合は、自分の行動を客観的に見つめ直し、反動形成を克服するための努力をすることが大切です。

参考URL:


Copyright(C) 2012 心理学用語で幸せになるヒント All Rights Reserved.