心理学用語

シロクマのリバウンド効果とは、あることを意識しないようにすればするほど、逆に強く意識してしまうという現象です。この現象は、1987年にアメリカの心理学者であるダニエル・ウェグナーによって提唱されました。

ウェグナーは、被験者に対して「シロクマのことを考えないようにしてください」と指示しました。すると、被験者はシロクマのことを考えないようにすればするほど、シロクマのことを考えてしまうという結果になりました。この結果から、ウェグナーは「何かを意識しないようにすればするほど、逆に強く意識してしまう」という現象を「シロクマのリバウンド効果」と名付けました。

シロクマのリバウンド効果は、様々な場面で起こり得ます。例えば、ダイエットをしようと決意した人が「太るような食べ物は食べないようにしてください」と自分に言い聞かせると、逆に太るような食べ物を食べたくなってしまうことがあります。また、試験勉強をするときに「試験に出そうな問題は考えないようにしてください」と自分に言い聞かせると、逆に試験に出そうな問題ばかり考えてしまうことがあります。

シロクマのリバウンド効果を防ぐためには、何かを意識しないようにしようとするのではなく、別のことに意識を向けることが大切です。例えば、ダイエットをしようと決意した人は「健康的な食べ物は食べるようにしてください」と自分に言い聞かせると、太るような食べ物を食べたくなるのを防ぐことができます。また、試験勉強をするときには「試験に出そうな問題を解くようにしてください」と自分に言い聞かせると、試験に出そうな問題ばかり考えてしまうのを防ぐことができます。

シロクマのリバウンド効果は、私たちの意識をコントロールする上で重要な概念です。この効果を理解することで、私たちは自分の意識をより効果的にコントロールすることができるようになります。

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